毎朝まだ暗いうちから、足音がパタパタ…
「ワン!」「クーン…」と愛犬のアピールで目を覚ます日々。時計を見ると、まだ朝5時。
「お願い、もう少し寝かせて…」
そんな気持ちで目をこすりながら愛犬の顔を見つめた経験、ありませんか?
実はこのお悩み、多くの飼い主さんが抱えている“犬の食事催促”の典型例なんです。
今回は、なぜ犬が早朝に食事を催促するのか、その原因と改善のための具体的な対策を、プロのドッグトレーナーの視点からお届けします。
なぜ犬は朝早くにご飯を催促するの?
原因①「一度成功したらクセになる」犬の学習本能
犬は非常に賢く、一度得た成功体験をすぐに覚えます。
たとえば、過去に「朝5時に吠えたら飼い主が起きてご飯をくれた」経験があれば、
犬にとっては「吠える=ご飯が出てくる」という方程式が成立してしまいます。
これが繰り返されることで、“朝ごはん催促行動”が習慣化してしまうのです。
原因② 空腹や胃酸過多で気分が悪くなっている
犬は空腹の時間が長くなりすぎると、胃液が逆流して気持ち悪くなることがあります。
特に夕食が早かった場合や、前日の運動量が多かった日には、お腹が空いて朝早く起きてしまうことも。
その結果、「気持ち悪い=食べたい=催促しよう」となるわけです。
原因③ 生活リズムが“早朝型”になってしまっている
犬の体内時計は、日照や生活音、家庭内の動きなどで調整されます。
たとえば、毎日5時に家の誰かが起きていたり、外が明るくなる時間に部屋に日光が差し込むなどがあると、
犬の脳は「この時間が活動開始!」と認識し始め、その流れで食事を催促するようになっていくのです。
飼い主が取るべき対処法:朝5時催促をやめさせるには?
対処①「反応しない」が一番の近道
まず心に留めておいてほしいのは、犬にとって“飼い主が反応してくれること”が一番のご褒美だということ。
声をかける、顔を見る、立ち上がる、すべてが「やった!構ってもらえた!」という学習につながります。
そのため、たとえ催促されても“無視を徹底”することが最も効果的です。
最初は鳴き声がエスカレートするかもしれませんが、飼い主の反応がない=効果がないと気づけば、犬は次第に諦めていきます。
対処② 食事時間は絶対に“飼い主が決める”
犬のごはんの時間を、犬主導にしてしまうと習慣化しやすくなります。
「催促されたから」「時間が近いから」と、早めに与えてしまうと逆効果です。
ごはんの時間は“こちらが決めた時間に、落ち着いてから与える”ことを徹底しましょう。
犬が吠えていたり、興奮している時は絶対に与えず、「静かにしている」タイミングで食事を出すようにします。
対処③ 前日の夜に“少しだけ”補食を加える
空腹が原因で早朝に目覚めるタイプの犬には、寝る前に少量のフードやスナックを与えることで改善する場合があります。
与えるのは夕食とは別の軽食程度でOK。
※ただし、カロリーオーバーにならないように、1日の総量に含めて調整してください。
胃に軽く物が入っていることで、朝まで快適に眠れるようになるケースは多いです。
対処④ “早朝に光が入らない工夫”をする
日照とともに目覚めてしまう犬には、カーテンやブラインドの調整も効果的です。
遮光カーテンで朝の光を遮るだけでも、「活動時間だ!」という誤認識を防げます。
また、飼い主が目覚ましを使って6時以降に起きるなど、犬の生活リズムに合わせすぎない工夫も大切です。
それでも直らないときは…?
「無視しても諦めない」「生活リズムを変えても効果がない」
そんなときは、行動学的な癖や不安感が原因の可能性も考えられます。
特に以下のような傾向が見られる場合は、専門家に相談するのがおすすめです。
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鳴き方が執拗でパニックのように見える
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早朝だけでなく、日中も頻繁に催促する
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他の問題行動(吠え癖、分離不安など)も同時にある
こうしたケースでは、犬の感情やストレス状態に寄り添いながら総合的な改善アプローチが必要です。
飼い主も犬も“ストレスなく朝を迎える”ために
「早起きが辛い」「毎朝起こされて寝不足」
そんな状態が続くと、犬との暮らしも少ししんどくなってしまいますよね。
でも、犬は悪気があって催促しているわけではありません。
純粋に「空腹で」「嬉しくて」「習慣で」行動しているだけなんです。
だからこそ、飼い主側の“教え方”や“環境の工夫”が鍵を握ります。
今日から少しずつ、愛犬との朝時間を見直してみませんか?
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