なぜ犬は散歩中に何でも拾い食いしてしまうの?
散歩は犬にとって大切な外の世界への刺激ですが、その中で「拾い食い」は飼い主さんを悩ませる代表的な問題行動です。なぜ犬は道端のものを口に入れたがるのでしょうか?それには犬の本能や好奇心、習慣など複数の理由が絡んでいます。
まず、犬は元々探究心が強く、匂いを嗅いだり口に入れたりして情報を得る動物です。特に子犬や若い犬は何でも口に入れて試すことで世界を学んでいます。さらに、ストレスや退屈、運動不足からくる「暇つぶし」として拾い食いをすることもあります。
しかし、危険なものや不衛生なものを食べてしまうリスクがあるため、飼い主としてはしっかりコントロールしたい行動です。
犬が食べてはいけないものは意外と多く、例えば道端のゴミ、腐った食べ物、車の排気ガスが付着したもの、小石や枝、さらに農薬がかかった植物や毒性のある草などもあります。これらを口にしてしまうと、嘔吐や下痢、重篤な中毒症状に至ることもあり、最悪の場合、命に関わることもあります。
また、拾い食いは単に「悪いクセ」というだけでなく、犬の心身の健康状態や散歩環境を示すサインである場合もあります。たとえば、散歩時間が短かったり、運動不足でストレスが溜まっていたりすると、犬は自分で刺激を求めて拾い食いに走ることがあります。また、子犬が好奇心旺盛なのは自然なことですが、成犬になっても拾い食いが続く場合は何らかの心因的な問題や不安が背景にあることもあるため、飼い主の観察が重要です。
拾い食いを防ぐための具体的な方法
1. 口元をコントロールするトレーニングを行う
「離せ」や「ダメ」などのコマンドを徹底的に教えることが基本です。おやつを使って練習し、口に入れたものを確実に放す習慣をつけましょう。このトレーニングは根気が必要ですが、成功すれば愛犬の命を守る重要なスキルとなります。
トレーニングのポイントは、犬が自分から「離せ」のコマンドに従ったときに、しっかり褒めて報酬を与えること。叱ったり無理矢理口からものを取り出そうとすると、犬は恐怖心を持ったり、逆に咥えることを固くしてしまうことがあるため注意しましょう。
2. 散歩コースの管理
犬が拾い食いしやすい場所や季節(落ち葉や草の種が多い時期など)を把握し、なるべく避けるルート選びも大切です。公園の特定の場所や路地裏、住宅街のゴミ集積所近くなどは要注意ポイントです。
また、散歩前に軽く周辺のチェックを行い、危険物が落ちていないかを確認する習慣をつけるとよいでしょう。これにより、予期せぬ拾い食いを未然に防ぐことができます。
3. 十分な運動と精神的刺激を与える
拾い食いは暇つぶしの一種でもあります。散歩前に遊びやトレーニングで犬のエネルギーを発散させておくと、無意味な拾い食いは減ることが多いです。運動不足が原因の場合、散歩だけでなく、室内での知育玩具やトレーニングも取り入れると良いでしょう。
精神的な刺激が足りていないと、犬は退屈しのぎに拾い食いをしてしまうことがあります。知育トイやパズルフィーダーなどを使い、脳を使う遊びを取り入れてあげることもおすすめです。
4. リードの使い方を工夫する
リードを短く持ち、愛犬の口元を常に意識できる位置に保つことで、危険物を口に入れる前に制止しやすくなります。特に拾い食いがクセになっている犬には、リードの長さを調節しながら、目を離さず散歩することが重要です。
また、リードを引っ張るだけでなく、軽く引いて注意を引きつける「リードコントロール」を活用し、危険な物を見つけたら即座に方向転換や注意を促すトレーニングをしましょう。
5. 代替行動を教える
口に物を入れたい衝動を満たすために、噛んでも良いおもちゃやフードを与え、犬が満足できるようにしましょう。散歩中におやつを使って集中を促し、拾い食い防止と同時にコミュニケーションも深めることが可能です。
犬の「口に何かを入れたい」という本能的な欲求を否定するのではなく、正しく発散できる方法を教えてあげることで、ストレスの軽減にもつながります。
安心して散歩を楽しむために
拾い食いをする愛犬を見ていると、「またやった!」とヒヤリとする場面が多いと思います。しかし、焦らず一歩ずつトレーニングを積み重ねることが成功のカギです。
犬の心理を理解し、原因に合わせた適切な対応を行えば、拾い食いの問題は必ず改善していきます。飼い主さん自身も過度に緊張せず、愛犬と一緒に散歩の時間を楽しむ気持ちを持つことが大切です。
もし、拾い食いでお困りの際は専門家に相談し、愛犬にとっても飼い主さんにとってもストレスの少ない散歩時間を作りましょう。
散歩中の拾い食いでお困りの方は「街のドッグトレーナー」にお気軽にご相談ください!