お散歩の時間は、犬にとっても飼い主さんにとっても楽しみなひとときのはず。でも、そんな時間がリードを噛むという行動によって台無しになってしまう…そんなお悩みを抱えていませんか?
「最初は遊んでいるのかと思ってたけど、最近エスカレートしてきて…」「外で他の人や犬と会った時に、興奮してリードを引っ張って噛むんです」といったご相談は非常に多く、特に犬の成長にともない問題行動として顕在化するケースがよくあります。
今回は、なぜ犬がリードを噛むのかという原因と、やめさせるための具体的なしつけの方法について、ドッグトレーナーの立場からお伝えしていきます。
リードを噛む犬の心理とは?
まず最初に押さえておきたいのは、リードを噛む=問題行動と決めつける前に、「なぜその行動をするのか」を知ることです。
興奮やストレスの表れ
犬がリードを噛む大きな理由のひとつは「興奮」です。特にお散歩が嬉しすぎる子、他の犬や人とすれ違った時にテンションが上がる子は、自分の感情をコントロールできず、リードに当たるように噛みついてしまうことがあります。
また、日常的にストレスがたまりやすい環境にある犬も、発散行動としてリードを噛むことがあります。
遊びや注意を引くため
特に子犬や若い犬に多いのが「リード=おもちゃ」と捉えて遊んでいるケース。また、飼い主さんがリードを引いたり注意するたびにリアクションがあると、「構ってもらえた!」という学習につながり、習慣化してしまうこともあります。
NG対応:ついやってしまいがちな逆効果の対応
強く叱る・リードを無理に引っ張る
リードを噛んだときに「ダメでしょ!」と大声で叱ったり、噛んでいるリードを力任せに引っ張ってしまうのは逆効果。犬がさらに興奮したり、「リード=嫌なもの」と学習して、ストレスからさらに噛むようになることもあります。
無視し続ける
「構ってはいけない」と思って完全に無視してしまうと、犬によってはさらに行動をエスカレートさせる場合があります。無視が有効なケースもありますが、犬の性格に応じて方法を変える必要があります。
実践!リード噛みをやめさせるためのトレーニング方法
1. 散歩の前に落ち着かせる習慣をつける
リードをつける前に「おすわり」「待て」で落ち着かせる練習をしましょう。興奮状態のまま家を出ると、外でもテンションが上がりやすくなります。5分でも良いので、室内で心を落ち着ける時間をつくってあげることが大切です。
2. リードを噛んだ瞬間に「しらんぷり」
リードを噛んだ瞬間に歩みを止め、犬に背を向けて数秒その場で静止します。「この行動をするとお散歩が止まる」と学習させることで、次第に噛む頻度が減っていきます。重要なのは感情を挟まず、冷静に反応することです。
3. 「違う行動」に導いて報酬を与える
噛みそうになったら「おすわり」や「ついて」といった指示を出し、できたらご褒美を与えるのも有効な方法です。リードを噛む代わりに「落ち着いた行動をとると良いことがある」と教えてあげましょう。
4. 散歩の質を見直す
リードを噛む行動の背景に「散歩に満足していない」ことが隠れているケースもあります。単なる移動ではなく、嗅覚を使う時間や頭を使うルート取りなどを取り入れてみることで、精神的な満足度を高められます。
リード噛みが改善しないときは…
すでに癖になっていたり、興奮しやすい性格の犬の場合、上記のような対応をしてもすぐには効果が出ないことがあります。そういった場合は「犬との関係性の見直し」や「トレーニングの環境調整」が必要になることも。
また、犬の性格や過去の経験によっては、専門的なサポートを受けた方が早期に改善できるケースもあります。
まとめ:リードを噛むのは「伝え方の癖」かもしれない
犬がリードを噛む行動には、さまざまな理由が隠れています。一見いたずらのように見えても、実は心のサインだったり、飼い主とのコミュニケーションのズレからくるものだったりすることも。
大切なのは、犬の行動をただ止めることではなく、理由を知り、代わりの行動を教えること。時間がかかる場合もありますが、愛犬との信頼関係があれば、きっと乗り越えられます。
犬のリードを噛む行動でお困りの方は「街のドッグトレーナー」にお気軽にご相談ください!