多頭飼い、うまくいく犬種の組み合わせってあるの?相性重視の選び方のコツとは

「もう1頭、迎えたい」けれど…相性の不安がよぎるあなたへ

1頭目の犬との暮らしに慣れてきたころ、「もう1頭、迎えてみたいな」と思う瞬間があるかもしれません。
特に先住犬との絆が深くなればなるほど、その子に“仲間”を作ってあげたい、という気持ちが芽生えるのはごく自然なことです。

ですが、同時にこうした不安も生まれます。

  • 「うちの子と相性が合う犬種ってあるの?」

  • 「大きさが違うとケンカになったりしない?」

  • 「先住犬がストレスを感じないか心配…」

多頭飼いを成功させるには、「見た目の好み」や「飼ってみたい犬種」だけでなく、犬同士の相性や性格のバランスをしっかりと見極める必要があります。

この記事では、犬種による特性の違いや、組み合わせのコツについて、15年以上の現場経験をもとに詳しく解説していきます。

犬種の「性格傾向」を知ることが、多頭飼いの第一歩

犬種によって性格や行動傾向は大きく異なります。
もちろん、個体差もありますが、犬種の持つ遺伝的な気質は相性を考えるうえで無視できない要素です。

たとえば――

  • ゴールデン・レトリバー:温厚で社交的。他犬に対して寛容

  • 柴犬:独立心が強く、縄張り意識もあるため他犬と距離を取りやすい

  • トイ・プードル:人懐こく、学習能力が高いが、繊細な一面も

  • ミニチュア・ダックスフンド:元気で陽気。好奇心旺盛だが、頑固な一面も

  • ボーダー・コリー:高い運動量と知的好奇心を持ち、指示に敏感

このように、「犬同士の相性」は、性格の掛け合わせによって左右されます。

たとえば、どちらも独立心が強く主導権を握りたがる犬種同士だと、主導権争いや緊張感が続く関係になってしまうことも。一方で、おおらかな犬と控えめな犬の組み合わせは、自然とバランスが取れることが多いのです。

先住犬の性格が、すべてのカギを握る

多頭飼いを考えるとき、最も重要なのは「どんな犬種を選ぶか」ではなく、“今いる犬”がどんな性格をしているかです。

たとえば、こんな組み合わせがうまくいきやすい傾向があります:

  • 社交的で他犬にフレンドリーな先住犬+おだやかで控えめな性格の子犬

  • シニア犬でマイペースな先住犬+落ち着いた成犬(子犬だと騒がしすぎて合わないことも)

逆に、先住犬が神経質だったり、犬同士の距離感にこだわりが強い場合は、相手がどんなにおだやかな犬種であっても、相性がうまくいかないことがあります。

ですから、新しい犬を迎える前にはまず、

  • 先住犬が犬に対してどんな反応を示すか

  • 他犬との接し方に慣れているか

  • 自分のテリトリーをどう捉えているか

これらを客観的に把握することが大切です。
そして可能であれば、一度お見合いをさせてみることも非常に有効です。

多頭飼いで「サイズ差」はどこまで許容できるか?

「小型犬と大型犬って一緒に飼えるの?」という質問も多く寄せられます。
結論から言えば、可能です。ただし、注意点があります。

一番のリスクは、遊びやじゃれ合いの中で起こる事故です。
悪気のないじゃれつきでも、大型犬の体格や力によって、小型犬が骨折や内臓損傷を起こしてしまうケースがあります。

したがって、

  • 遊ぶ際は必ず飼い主が目を離さない

  • 子犬期からゆっくり慣らしていく

  • 飼育スペースを一時的に分けることも検討する

こうした管理体制を整えたうえで、サイズ差を受け入れていく必要があります。

なお、大型犬のなかでも温和な気質を持つゴールデン・レトリバーやラブラドールなどは、小型犬との相性も良好なことが多いです。

多頭飼いがうまくいく犬種の組み合わせ例(経験から)

もちろん個体差はありますが、現場での経験から見て比較的相性が良いとされる犬種の組み合わせの一例を紹介します:

  • トイ・プードル × パピヨン:お互いに社交的で遊び好き

  • 柴犬(成犬) × ボーダー・コリー(成犬):知的な刺激があり、距離感を尊重し合える

  • ゴールデン・レトリバー × キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル:おっとり系同士で安心

  • ダックスフンド × チワワ:活発だが協調性のある子が多い

  • シニア犬(マルチーズ)× 若いシェルティ:マイペースさを尊重できれば良好な関係に

あくまで一例であり、最終的な判断は性格・生活環境・飼い主の管理力によって変わります。

先住犬への「配慮」が最大の鍵になる

多頭飼いがうまくいくかどうかは、新しく迎える犬だけではなく、先住犬の“気持ち”をどれだけ丁寧に扱えるかにかかっています。

  • 新入りばかりをかまわない

  • おもちゃやごはんを新入りに優先して与えない

  • 先住犬の“居場所”を必ず守る

こうした小さな配慮が、先住犬に「自分はまだ大切にされている」と感じさせ、新しい仲間を受け入れる余裕を生み出します。

まとめ:相性の良い組み合わせは「犬種+性格+飼い主の配慮」で決まる

「どの犬種がうちの子と相性がいいですか?」という質問に、100%の正解はありません。
けれど、犬種ごとの傾向と、今いる犬の性格をしっかり見極めることで、成功確率を大きく上げることはできます。

そして何より大切なのは、犬たちの関係性を焦らず、飼い主が間に立って丁寧に調整していくこと。

その時間こそが、あなたと犬たちの絆を何倍にも深める“多頭飼い”の醍醐味なのです。

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有効期限  令和8年4月5日