新しい家族にモヤモヤ?先住犬が見せる「嫉妬」のサインとは
犬は感情豊かな動物です。特に、多頭飼いをしていると「最近この子、ヤキモチ焼いてる?」と思うような行動が見られることがあります。
たとえば――
-
新しく迎えた犬を撫でていたら、間に割って入ってくる
-
食事中、他の犬の器に顔を突っ込もうとする
-
今までしなかったいたずらや吠えが増えた
こうした行動は、まさに「嫉妬」のサインかもしれません。
人間と同じように、犬も“注目されたい”“独占したい”という感情を持っています。特に、これまで一頭で家族の愛情を受けてきた先住犬にとって、新しい犬の登場は大きな変化です。
では、どうすれば犬同士の嫉妬を和らげ、平和に共存させられるのでしょうか?
犬の嫉妬は「不安」の裏返し
犬は「他の子がかわいがられてるから悔しい」と考えるより、「自分の居場所がなくなった」と感じて不安になる生き物です。
そのため、犬同士の嫉妬には**“自分の安心できる場所”や“関係性の確かさ”が揺らいでいる**という背景があります。
この「不安」が、吠えやマウンティング、攻撃的な行動につながってしまうこともあるのです。
飼い主としては、新入り犬を可愛がるときこそ、先住犬への気配りが不可欠。たとえ時間の配分が難しくても、「あなたも大切だよ」というサインを繰り返し伝えることが、犬の嫉妬を減らす近道です。
多頭飼いで気をつけたい3つのバランス
1. スキンシップのバランス
「どっちの犬を先に撫でるか」――実はこれ、犬にとってはとても重要です。
基本的には先住犬を優先して構うことが、犬社会のルールに則った形です。いきなり新入り犬ばかり可愛がってしまうと、先住犬は「自分の地位が脅かされている」と感じてしまいます。
構う順番、遊ぶ順番、ごはんの順番、どれも先住犬→新入り犬の順を意識しましょう。
2. 飼い主の態度の一貫性
日によって対応が変わると、犬は混乱します。「昨日は自分を先に撫でてくれたのに、今日は無視された」と感じることで、不満や不安が増し、嫉妬心が強くなってしまうのです。
毎日同じ順序・同じ接し方を心がけることが、犬の心を安定させるポイントです。
3. 個別の時間をつくる
一緒に過ごす時間だけでなく、それぞれの犬と「一対一で向き合う時間」をしっかり確保することも大切です。
短い時間でも構いません。
散歩を分けてみたり、しつけの練習を別々に行ってみたりするだけで、「ちゃんと見てもらえてる」という満足感につながります。
犬同士の“張り合い”が強くなるとき
犬の嫉妬が悪化すると、お互いに張り合うようになり、ケンカやトラブルのもとになります。よくあるのが、
-
オモチャの取り合い
-
飼い主のそばの“場所取り”
-
ごはんを食べるスピード競争
こうした行動が見られたときは、リソース(資源)を共有させず、それぞれに用意することが鉄則です。
例えば、
-
オモチャは同じ種類を2つ用意する
-
食事はケージや別の部屋で個別に与える
-
飼い主の膝の上は交代制にする
犬にとって「自分のもの」がしっかり確保されていると、争う必要がなくなり、嫉妬心も次第に落ち着いていきます。
子どもと犬、そして犬同士…家族全体で築く“安心の関係”
特にお子さんがいる家庭では、子どもと犬の関わりが増えることで、犬同士の嫉妬が起こることもあります。
たとえば――
-
子どもが新入り犬ばかり可愛がる
-
子どもと遊んでいたら、別の犬が吠えて割って入ってくる
こうした場面では、「ヤキモチ焼いてるのね」と微笑ましく思う反面、放っておくと犬の精神的なストレスが蓄積されてしまうこともあります。
子どもにも、「先に○○ちゃんを撫でてからね」「今日はこの子と遊んだから、次はあの子ね」といった**“順番”や“配慮”を教えてあげること**が、犬たちの安心感にもつながります。
家族全体で“犬それぞれの居場所”を認め合いながら接することで、犬同士も「比べなくていい」「奪わなくていい」と学んでいきます。
「仲良くなってほしい」はゆっくり育てる気持ちで
多頭飼いでよくある誤解のひとつが、「すぐに仲良くなってほしい」という焦りです。
でも犬も、それぞれ個性があり、性格も違います。
最初からベッタリ仲良くなることを目指すより、お互いに“干渉しすぎず、落ち着ける距離感”をつかむことが第一歩。そのうえで、少しずつ関係性が深まっていけば、それで十分です。
一緒に過ごす中で、
-
喧嘩にならずに穏やかにいられる
-
同じ空間にいてもストレスがない
そんな状態を目指すことが、最終的には“犬同士の信頼関係”を育てるベースになります。
犬同士の嫉妬でお困りの方は「街のドッグトレーナー」にお気軽にご相談ください!