はじめに:楽しいはずのおもちゃ遊びがストレスに変わるとき
犬を多頭飼いしていると、日常の中に喜びが増える一方で「おもちゃの奪い合い」という悩みを抱える家庭はとても多いです。特にシーズーのような小型犬は穏やかで甘えん坊な性格を持つ反面、意外と「自分のおもちゃ」への執着が強い子も少なくありません。
40代で共働き、子どもも一緒に暮らす家庭では、夜の散歩や休日の遊び時間が家族と犬の大切なコミュニケーションの場になります。その中でおもちゃの奪い合いが頻発すると、子どもが驚いたり、夫婦間で「どう対応すべきか」と意見が分かれることもあるでしょう。ここではプロのドッグトレーナーとして、多頭飼いでのおもちゃトラブルをどう解決すればよいかを詳しくお伝えします。
なぜ犬はおもちゃを奪い合うのか?
本能としての「所有欲」
犬は元々、獲物を独占したいという本能を持っています。おもちゃは“獲物”に見立てられるため、「自分のもの」として守ろうとする行動が出やすいのです。
家庭内での順位や関係性
多頭飼いでは、犬同士で「自分の立場」を示す行動が日常的に起きます。おもちゃの奪い合いは、その順位付けの一部として現れることもあります。
飼い主の注目を引きたい気持ち
犬は人間の反応をよく観察しています。奪い合いの最中に飼い主が「やめなさい!」と声をかけると、それが「注目してもらえた」と解釈されるケースもあります。結果的に奪い合いが習慣化してしまうのです。
奪い合いを放置してはいけない理由
「犬同士で勝手に学習させればいい」と考える方もいますが、これは危険です。
シーズーのような小型犬でも、噛み合いがエスカレートすれば大きなケガにつながります。さらに、お子さんの前で犬同士が激しく争うと、犬との信頼関係や安心感が損なわれてしまいます。飼い主が適切に介入し、犬たちに「遊びは楽しい時間」と学ばせることが大切です。
プロが勧める「おもちゃの奪い合い」対処法
1頭につき1つずつのおもちゃを用意する
シンプルですが効果的な方法です。多頭飼い家庭では「同じ種類のおもちゃを複数」準備することが基本。見た目や触り心地が違うと「こっちのほうが欲しい」と争いの原因になるので、同じものを揃えるのがポイントです。
遊ぶ時間を分ける
どうしても奪い合いが収まらない場合は「1頭と遊ぶ→休憩→もう1頭と遊ぶ」と順番をつける方法が有効です。犬は「自分だけの時間」を持つことで満足感が高まり、奪い合いの必要性が減っていきます。
飼い主が「遊びのルール」を作る
奪い合いを防ぐには、飼い主がゲームの主導権を握ることが欠かせません。
例えば引っ張りっこ遊びでは「放して」の合図で犬におもちゃを離させ、できたら褒める。これを繰り返すことで「遊びは飼い主とするもの」という意識が育ち、犬同士で奪い合う頻度が減ります。
ご褒美を使った切り替え
奪い合いが始まりそうになったら、もう一方の犬にフードやおやつで気を引き、別のおもちゃへ誘導するのも方法です。ただし「奪ったらおやつがもらえる」と誤解させないように、タイミングには注意が必要です。
車移動やアウトドアでも気をつけたい「おもちゃ管理」
休日に家族で出かけるときも、おもちゃの扱い方には工夫が必要です。
車移動ではクレートの中におもちゃを1つだけ入れると、それが争いの火種になることがあります。移動中は安全のためにも基本的におもちゃは入れず、休憩や到着後に「1頭ずつ与える」ことを徹底しましょう。
キャンプや公園で遊ぶときも「同じおもちゃを2つ用意する」「飼い主が遊びをリードする」ことが、奪い合いを未然に防ぐ秘訣です。
家族でルールを統一することが大切
共働き家庭では、父親・母親・子どもがそれぞれ犬と接する時間があります。このとき、対応がバラバラだと犬は混乱し、問題行動が定着してしまうことがあります。
「おもちゃは必ず同じ数を与える」
「奪い合いが始まったら介入して切り替える」
「遊びの主導権は飼い主が握る」
このようなルールを家族全員で共有し、誰が犬と接しても同じ対応ができるようにしておくと、犬たちは安心して遊びに集中できるようになります。
まとめ:おもちゃをめぐるトラブルを「学びのチャンス」に変える
犬の多頭飼いにおけるおもちゃの奪い合いは、多くの家庭で一度は経験するものです。しかし、それを放置せず、飼い主がルールを作り、家族で統一して対応すれば、犬たちは自然と落ち着きを取り戻します。
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同じおもちゃを用意する
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遊びを分ける、主導権を握る
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奪い合いは即座に切り替える
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家族でルールを統一する
この積み重ねが、犬たちの信頼関係を深め、家族にとっても「楽しい多頭飼い生活」へとつながります。
犬の多頭飼いでのおもちゃの奪い合いにお困りの方は「街のドッグトレーナー」にお気軽にご相談ください!