前回の話で最初に教えておきたいことの1つであったゲージですが、
皆さんの話を聞いていてもゲージを使っている印象は非常に少ないです。
大体はトイレと一体式にしたサークルを使っていて、
家族がいる時は室内でフリーにしていることが多い印象です。
そうするとゲージを使う機会が無く、あるとしたら車での移動で使うかもしれませんが、
車酔いなどの理由で車でもゲージを使わない方も一定数いると思います。
そうなるとゲージに慣れる機会が無く、ゲージに入ることを嫌がり吠えたりするでしょう。
ゲージに入れると吠えるから余計ゲージに慣らす機会が無く、飼い主さんも
「ゲージに入れなくても生活に困っていない」と思うなら、
よりゲージの必要性もなくなりゲージを使うことはないでしょう。
そんなゲージについてですが、ここではゲージの慣らし方の失敗例を伝えるので、
ゲージトレーニングが上手くできない人は自分と比較して読んでみて下さい。
失敗例:ゲージ=かわいそう
ゲージを教える時の失敗例として、飼い主さんが「かわいそう」という意識があれば
教えることが難しいかもしれません。
経験上で、飼い主さんがかわいそうだと思うことは、
・狭いところに閉じ込めている。
・トイレや水を飲むのが自由にできない。
・出せ出せと吠える。
・ストレスを感じている。
などです。
そういった姿を見るとかわいそうになり、根負けしてゲージを使うことを諦めているように感じます。
1番かわいい仔犬の時にゲージに入れて鳴かれたら、相手にしてあげたくなるのは重々わかりますが
そこを飼い主さんも無視するなどして乗り越えなくてはいけないのです。
次に失敗する原因を上げていきます。
ゲージに入れると鳴くから出してあげる。
本やネットのトレーニングの情報でも目にすると思いますが、鳴くからゲージから出すと
「鳴いたら出してもらえる」と仔犬は学習します。
人の視点では「かわいそうだから」とか「うるさいから」と思ってゲージから出しますが、
犬側からの視点で言えば「鳴いたら思った通りになる」と感じので、。犬を思っての行動のつもりが
違うメッセージとして伝わることがあります。
ストレスは与えない。
ゲージのような狭い場所に入れるとストレスになるのではないか。
犬はゲージのような狭い場所に入れることなく、ストレスを感じさせず自由にさせてあげたい。
全ては愛犬を思ってそうされると思いますが、トレーナーは別の視点で見ています。
ストレスに対して避けるのではなく「ストレスを乗り越える」ことを教えます。
エサや水を与えない、散歩に行かないなどのストレスは論外として、
「思った通りにならないこともある」「我慢する」ということを教えます。
ゲージトレーニングに関しては色々と段階を踏んで楽しく教えていきますが、
思い通りにならなくてストレスを感じる犬もいることがあるでしょう。
その時に「これが普通」「これが当たり前の日常」となっていればストレスを感じることはなくなります。
人間も同じ動物で、「不便なことが便利になる」ことにストレスを感じることはないですが、
しかし「便利なことが無くなり不便になる」とストレスを感じます。
これは犬にも当てはまり、なんでも自由にさせ続けていると
思い通りにならないことがストレスになり、色々な悪い問題行動が出る可能性が高くなるので
「時として我慢が必要」でストレスは越えるように教えることをお勧めします。
ゲージの目的が「閉じ込める」ことになっている。
ゲージ本来の目的は「安心できる場所」を作ることが目的ですが、
飼い主さんによっては、その場をしのぐためにゲージを使っていることも聞きます。
例えば
・来客などで、飛びついたり吠えつくので困っているのでゲージに入れる。
・望ましくないことをしたときに「罰」としてゲージを使う。
来客に関しては「安心できる場所」としてゲージを使えていれば正しいのですが、
普段からゲージを使い慣れていない犬なら余計興奮する可能性があり、またゲージは「罰」を与えるための
道具ではないので「ゲージに対して悪いイメージをつける」ことは避けるべきです。
まとめ
ゲージは「安心できる場所」を作り穏やかに過ごせることが目的であり、
ゲージに入ると安心できると教えてあげないといけません。
犬の性格によっては、最初から自分で入っていく子もいれば入らない子もいるでしょう。
しかしゲージに入ることを教えることによって、どんな子でも入ることができるようになります。
教えるにあたっては、今回話した失敗例を実践している方は失敗しているのかもしれません。
もちろん「我が子には必要ない」と思う方もおられるでしょう。
日常生活では必要なくても、どこかに預ける必要がある時や災害など特殊な事情があった際は、
ゲージに慣れていてよかったと思うことがあるはずです。
可能性の低い話で関係ないと思われてもいいので、出来るようになりたい方は失敗例のような考え方を
しないようお勧めします。
次回は成功例を書いていくので、よろしくお願いいたします。