子どもと一緒にしつけるには?忙しい家庭でもできる犬のしつけ方法とは

子育てと犬育てを同時進行中のご家庭へ

朝から晩まで慌ただしく過ぎる毎日。子どもの学校や習い事、家事、仕事、そして犬の世話――。そんな中で「ちゃんとしつけができていない気がする」「家族でルールを共有できていない」と悩むご家庭は少なくありません。特にお子さんも犬の世話に関わっている場合、「誰がどう接するか」で犬の行動にブレが出てしまうことも。

本コラムでは、家庭全体が忙しくても無理なく取り入れられるしつけ方法と、家族でしつけ方針を共有するポイントについて、プロのドッグトレーナーとしての視点から詳しく解説します。

なぜ“家族全体での一貫性”が必要なのか?

犬は一度にたくさんのことを学ぶよりも、“一貫したルール”の中で繰り返される経験から学ぶ動物です。例えば、ママは「おねだりしても無視」なのに、パパがこっそりおやつをあげていたら、犬はどちらを信じるでしょうか?こうした「しつけのバラつき」が、無駄吠えや飛びつき、トイレの失敗などの問題行動につながるのです。

一貫性とは、同じルールを家族全員が守ること。それが犬にとって「この家のルール」となり、安心できる環境を作ります。

忙しい家庭におすすめのしつけ方法とは?

1. 声かけとジェスチャーを統一しよう

家族で「おすわり」「待て」「だめ」などのコマンドを統一しましょう。言葉と同時に使うジェスチャーも決めておくと、犬がより理解しやすくなります。例えば「おすわり」は手のひらを上に向けて軽く上げる、など視覚的サインとセットにするのがおすすめです。

お子さんも一緒に覚えられるように、しつけカードやイラストを使って家族で遊びながら学ぶ工夫をすると、家庭内のしつけがスムーズになります。

2. “ながらしつけ”を習慣に

忙しい日常の中で、特別にしつけの時間を取るのは大変ですよね。そんな時は、普段の生活の中でしつけを取り入れる“ながらしつけ”が効果的です。たとえば、ご飯の前には必ず「おすわり」「待て」をさせてから与える。散歩に出る前に「アイコンタクト」が取れてから玄関を出る、など、毎日の動作にルールを組み込むことで、犬は自然と良い習慣を身につけます。

3. 褒めるタイミングを逃さない

しつけというと「ダメなことを叱る」イメージがありますが、実は「できたことを褒める」方が何倍も効果的です。正しい行動をした時は、その瞬間に家族全員でしっかり褒めてあげましょう。

忙しいからこそ、失敗を責めるよりも“成功体験を重ねる”意識が大切です。お子さんにも「今のすごく上手だったね!」と声をかけることで、しつけに参加する楽しさや責任感も育まれます。

4. お子さんの年齢に合わせた役割分担を

幼児期のお子さんであれば、フードをあげる、おやつで「おすわり」を教えるなど、シンプルな関わり方から始めるとよいでしょう。小学生以上であれば、散歩中のマナーを教えたり、排泄の処理を覚えたりと、より実践的な協力も可能になります。

年齢に合わせて少しずつ役割を変えていくことで、犬と子どもが一緒に成長していく家庭環境が自然とできあがります。

家族で話し合う“我が家のルール”作り

一貫性あるしつけをするには、まず「我が家のルール」を明確にする必要があります。

  • ソファに乗るのはOK?NG?
  • 食事中のねだりにはどう対応する?
  • 吠えたときはどうする?

このようなポイントを家族会議で共有し、紙に書き出して冷蔵庫に貼る、LINEグループで共有するなど、誰が見てもわかる形にしておくのがおすすめです。

また、しつけ方針について疑問や意見があれば、その都度見直し、家族全体で「今のままでよいか?」を確認する機会を持つことも大切です。

忙しくても、家族で育てる喜びを

家庭が忙しい中で犬を育てるのは決して簡単なことではありません。しかし、「子どもが犬をしつけることで責任感が芽生えた」「家族で協力し合う時間ができた」と、しつけを通じて生まれる絆や学びは、何ものにも代えがたい宝物です。

完璧を求めすぎず、「できたね」「今日もがんばったね」と犬にも子どもにも自分自身にも声をかけてあげてください。それが、犬と暮らす家庭のしつけを豊かなものにします。

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訓 練:E0202047
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有効期限  令和8年4月5日