玄関のインターホンが鳴るたびに愛犬が大騒ぎしてしまう…。「ピンポン吠え」に悩んでいる飼い主さんは多いのではないでしょうか?
家族や来客が訪れるたびに激しく吠え続けると、飼い主さんだけでなく、近隣の住人にも迷惑がかかってしまいます。特にマンションやアパートでは、「うちの犬、大丈夫かな?」と心配になることもありますよね。
実は、犬がインターホンに吠えるのは本能的な行動であり、完全になくすのは簡単ではありません。しかし、適切なしつけを行うことで、吠えを減らし、落ち着いた状態で来客を迎えられるようになることは十分可能です。
今回は、ドッグトレーナー歴15年以上のプロの視点から、ピンポン吠えの原因とその具体的なしつけ方法を詳しく解説します。
犬がピンポン吠えをする理由とは?
まず、なぜ犬はインターホンの音に反応して吠えてしまうのでしょうか?理由はいくつかあります。
1. 突然の音に驚く
インターホンの音は犬にとって「不意打ちの刺激」です。普段は静かな室内で生活している犬にとって、急に鳴る大きな音は警戒すべき対象に感じられます。そのため、反射的に吠えてしまうのです。
2. テリトリーを守ろうとする
犬は本来、縄張り意識が強い動物です。インターホンが鳴ると、「誰かが縄張り(家)に侵入しようとしている」と感じ、防衛本能が働きます。その結果、侵入者を追い払おうと吠えるのです。
3. 飼い主の反応を学習している
実は、犬が吠えるのは飼い主の行動が関係していることも。例えば、犬が吠えた直後に飼い主が玄関に向かいドアを開けると、犬は「吠えたから飼い主が対応した」と学習します。この学習が積み重なると、インターホン=吠えるという行動が定着してしまうのです。
4. 過去の経験から吠える習慣がついた
子犬の頃からインターホンに吠えていた犬は、そのまま成犬になってもその行動を続けることが多いです。特に、来客が訪れた際に「犬をなだめるためにおやつをあげる」「吠えてもそのままにする」といった対応をしていると、吠える行為が強化されてしまいます。
ピンポン吠えを直すための基本トレーニング
1. インターホンの音に慣れさせる
犬がインターホンの音に過剰に反応しないようにするには、「インターホンの音=何も特別なことが起こらない」という意識を持たせることが大切です。
練習方法
- インターホンの音をスマホなどで録音し、ボリュームを小さくして再生する。
- 犬が吠えずにいられたら、ご褒美としておやつを与える。
- 徐々にボリュームを上げ、吠えずにいられる時間を増やしていく。
この練習を続けることで、犬はインターホンの音に慣れ、必要以上に警戒しなくなります。
2. 「おすわり・待て」で落ち着かせる
インターホンが鳴った時に、犬が自分の役割(=吠えること)を持たないようにするには、飼い主が違う指示を与えて別の行動をとらせることが有効です。
トレーニング方法
- インターホンが鳴る前に「おすわり」と「待て」の指示を出す。
- 犬が指示通りに落ち着いていられたら、おやつを与えて褒める。
- 練習を繰り返し、「インターホンが鳴ったらおすわりする」という習慣をつける。
ポイントは、吠え始めてからではなく、吠える前に指示を出すことです。犬がすでに興奮状態になってしまうと、落ち着かせるのが難しくなります。
3. 「静かに」のコマンドを教える
「静かに(シーッ)」というコマンドを覚えさせると、吠えた後にすぐに落ち着かせることができます。
練習方法
- 犬が吠えている時に「静かに」と言いながら、軽く口を閉じる仕草をする。
- 一瞬でも吠えやんだらすぐにご褒美を与える。
- 「静かに」の指示で吠えるのをやめる練習を繰り返す。
このトレーニングを続けることで、犬は「静かに」と言われると吠えやむようになります。
ピンポン吠えのしつけでやってはいけないNG行動
1. 大声で叱る
犬が吠えた際に飼い主が「うるさい!」と怒鳴ると、犬は「飼い主も一緒に興奮している」と感じ、逆に吠えが悪化することがあります。大声を出すのではなく、落ち着いたトーンで「静かに」などの指示を出すことが大切です。
2. 吠えている時におやつを与える
犬が吠えている最中におやつを与えてしまうと、「吠えるとおやつがもらえる」と学習してしまいます。ご褒美は必ず「静かにできたタイミング」で与えるようにしましょう。
3. 来客にすぐに会わせる
犬がインターホンに興奮している状態で来客にすぐに会わせると、「吠えればお客様が来る」と学習する可能性があります。まずは犬を落ち着かせてから、来客と対面させるようにしましょう。
まとめ:焦らず根気よくトレーニングを続けよう!
犬のピンポン吠えは本能的な行動ですが、適切なしつけを行えば改善できます。インターホンの音に慣れさせる練習をしたり、「おすわり・待て」の習慣をつけたりすることで、犬は徐々に吠えずに落ち着けるようになります。大切なのは、一貫したルールを持ち、焦らずじっくり取り組むことです。
犬の「ピンポン吠え」のしつけでお困りの方は、「街のドッグトレーナー」にお気軽にご相談ください!