犬を飼い始めてからしばらく経つと、「そろそろトイレの場所をきちんと覚えてほしい」「室内でのトイレの失敗をなくしたい」と思われる飼い主さんはとても多いです。特に室内飼いの場合、トイレトレーニングがうまくいかないと、日常的にストレスを感じてしまうこともありますよね。
実際、「トイレの場所を覚えない」「何度教えても失敗する」というお悩みは、私がこれまでドッグトレーナーとして関わってきた飼い主さんからもよく相談される内容です。今回は、プロのドッグトレーナーの視点から、犬にトイレの場所をしっかり覚えさせるためのポイントを詳しく解説します。
犬がトイレの場所を覚えない原因とは?
トイレトレーニングがなかなかうまくいかない飼い主さんは、「どうしてうちの犬はトイレを覚えないんだろう?」と悩みがちです。しかし実は、犬がトイレを覚えられない原因は、犬自身よりも飼い主さん側のトレーニング方法や環境設定にあることがほとんどです。
特に多いのが、トイレの場所が頻繁に変わってしまうケースや、トイレ環境が犬にとって安心できる場所になっていないケースです。犬は元々きれい好きで、自分の寝床や食事をする場所から離れた場所をトイレに選ぶ傾向があります。そのため、犬が安心して排泄できる環境を整えることが何よりも重要なのです。
また、失敗した際に叱ってしまうこともトイレトレーニングを難しくする原因です。犬は叱られると「排泄そのものが悪いこと」だと勘違いしてしまい、飼い主の目を避けて隠れて排泄したり、我慢してしまったりするようになります。
犬にトイレの場所を覚えさせるための具体的な方法
まずはトイレの位置を固定する
トイレの場所を覚えさせる際に最も重要なポイントは、「トイレの場所を一度決めたら、しばらく変更しない」ということです。特に子犬や新しく迎えたばかりの犬は、トイレの位置が頻繁に変わると混乱してしまいます。なるべく人の出入りが少なく静かで、かつ犬が落ち着いて排泄できる場所をあらかじめ決めておきましょう。
また、ケージやサークルの中にトイレスペースを設けるのも効果的です。狭い空間にトイレを置くことで、犬は自然とその場所をトイレだと認識しやすくなります。初めはサークル内でトイレを覚えさせ、その後徐々に活動範囲を広げていく方法がおすすめです。
トイレを覚えさせるための成功体験を作る
犬がトイレの場所を覚えるには、「排泄=良いこと」というポジティブな体験が不可欠です。特に最初のうちは犬が排泄しそうなタイミングを見極めて、積極的にトイレへ誘導することが重要になります。
排泄しそうなタイミングとは、「寝起き」「食後」「遊んだ後」など、犬が活動を切り替える瞬間です。このタイミングで犬を抱き上げるなどしてトイレスペースに連れていき、そこで排泄したら即座に褒めてあげましょう。ポイントは、排泄が終わった直後にタイミングよく褒めることです。間を空けずに褒めてあげることで、「ここで排泄すると嬉しいことがある」と犬は素早く学習していきます。
失敗した時の対処法
トイレトレーニングを行う際、多くの飼い主さんが「失敗した時に叱る」という行動をしてしまいますが、これはむしろ逆効果になります。犬は叱られると「排泄をすること自体」が悪いことだと誤解してしまうためです。
失敗してしまった場合は静かに片付け、においが残らないよう専用の消臭剤などを使って徹底的に掃除しましょう。消臭が不十分だと犬が再び同じ場所で排泄を繰り返す原因になります。また、トイレ以外の場所で排泄することが続く場合、その場所にトイレシーツを一時的に置くのも有効な手段です。徐々にトイレシーツを本来のトイレの場所へと近づけていくことで、自然に覚えさせることができます。
トイレを覚えるまでの期間と心構え
犬がトイレを完全に覚えるまでには、個体差もありますが、平均して数週間から数か月程度かかります。子犬の場合は特に失敗が多く、「なかなか覚えない」と感じることもあるでしょうが、ここで焦らず根気強くトレーニングを継続することが大切です。
また、成犬や老犬の場合、トイレを覚え直すには子犬よりも時間がかかる傾向があります。しかし、犬はいくつになっても新しい習慣を身につけることができます。焦らず、犬が落ち着いてトイレできる環境を整え、褒めて育てることで必ず覚えられるようになります。
最後に
トイレの場所を覚えさせることは、犬にとっても飼い主さんにとっても、快適でストレスフリーな生活の第一歩となります。トレーニングがうまくいかない場合でも決して焦らず、犬のペースに寄り添って根気よく取り組んでいきましょう。
犬のトイレトレーニングやトイレの場所を覚えさせることでお困りの方は「街のドッグトレーナー」にお気軽にご相談ください