いつご褒美をあげるのが正解?犬のトイレしつけで成功率がグッと上がる“ご褒美の使い方”

「ちゃんとトイレでできたらご褒美!」
――しつけの基本として、こんな風に教えられたことがある方は多いはず。

でも実際には、

  • 「タイミングが難しくてあげそびれてしまう」

  • 「ご褒美に慣れてしまって、ないとやらなくなる」

  • 「おやつばかりで太らないか心配…」

など、ご褒美の使い方に迷ってしまう飼い主さんがとても多いのです。

特にトイレのしつけは、ご褒美のタイミングや種類によって成功率が大きく左右される部分。
このコラムでは、ドッグトレーナーの視点から、「ご褒美を最大限に活かしたトイレトレーニングの方法」を丁寧に解説します。


ご褒美の本当の意味:犬に伝えたいのは「これが正解!」

犬のしつけにおけるご褒美は、「ごほうび=喜び」としてだけでなく、正しい行動を明確に伝えるためのサインでもあります。

つまり、
犬に“正解”を教えるためのツールがご褒美なんです。

そのためには、「何に対して褒められたか」が、犬にはっきり伝わるようにする必要があります。
ここがうまくいっていないと、犬は“たまたま褒められた”と思うだけで、行動を学習できません


【基本編】ご褒美のあげ方・タイミングをマスターしよう

1. 「排泄が終わった直後」がベストタイミング!

多くの方がやりがちなのが、「トイレシートの上でうろうろしてるとき」や「トイレに行っただけ」の時にご褒美をあげてしまうこと。

でも、犬にとってその行動は「排泄をしていない状態」。
そうすると、「トイレシートの上に立ったら褒められた」と間違って覚えてしまうことがあります。

ご褒美は、排泄が終わった“直後”に!
おしっこやうんちをしたあと、犬が一瞬「ふぅ」としているタイミングで、

  • 明るい声で「いい子!」

  • ご褒美を手から与える

この2ステップを繰り返すことで、「この行動をしたら褒められる」と正しく学習していきます。


2. ご褒美は“即座に”あげることが鉄則

犬の学習は非常に早く、5秒以上経つと別の行動と結びついてしまうと言われています。

たとえば、排泄が終わってから部屋の方へ戻ってしまった後におやつを与えると、「戻ったらご褒美がもらえる」と覚えてしまうリスクもあります。

必ず「排泄が終わったその場で」「すぐに」あげることが成功のカギです。


3. トイレの場所とご褒美はセットで記憶させる

ご褒美はただの報酬ではなく、“トイレの場所そのもの”とポジティブに関連付ける役割も担っています。

トイレの失敗が多い子の場合、トイレに行くこと自体が不安になっていたり、興味を持っていないこともあります。

そうした子には、「トイレ=いいことがある場所」に変えてあげる必要があります。

そのためにも、ご褒美はトイレから離れる前にその場で与えることを徹底しましょう。


【応用編】トイレの成功率をさらに高めるご褒美の工夫

1. ご褒美は“特別感”のあるものに

普段のおやつと同じものを使っていませんか?
実は、トイレトレーニングの初期段階では、「特別感」が非常に大切です。

  • その犬が大好きなフード

  • 少し香りが強く、テンションが上がるおやつ

  • 小さくちぎれるタイプで量を調整しやすいもの

など、「これが出たら本当に嬉しい!」というレベルのご褒美を用意しておきましょう。

そしてそのご褒美は、「トイレの成功時だけ」に使うようにすると、行動の定着が早くなります。


2. 食べ物以外の“ご褒美”も活用しよう

ご褒美はおやつだけじゃなくてもOK。
おもちゃで遊ぶ時間や、大好きな飼い主さんの撫で撫でも、犬にとっては十分なご褒美になります。

おやつが難しいシーンでは、

  • 「トイレ成功→撫でる→一緒に遊ぶ」

  • 「排泄できたら声をかけて褒める」

といった流れを作るのも効果的です。
犬が「良い行動をすると楽しいことが起こる」と理解することが何より大切です。


3. ご褒美を徐々に減らしていく方法(フェードアウト)

しつけが定着してきたら、ご褒美の“フェードアウト”が必要になります。
ご褒美がないとやらなくなってしまうのは、ご褒美を「常に与え続けた」から。

コツは、

  • 2回に1回だけあげる

  • ご褒美をランダムにする(あるとき・ないとき)

このように「もらえるかもしれない期待感」を残しておくと、犬のやる気は維持されたまま、ご褒美依存を防げます。


うまくいかないときのチェックポイント

● ご褒美のタイミングがズレていないか

→排泄直後に与えていないと、効果は激減します。

● 犬がそのおやつを本当に“ご褒美”と感じているか

→ご褒美は犬にとって嬉しいものでなければ意味がありません。

● 環境がトイレしやすい場所か

→床の材質・ニオイ・周囲の騒がしさも排泄行動に影響します。

このように、一つずつ原因を探ってみることが成功への近道です。


最後に:正しいご褒美の使い方が、トイレしつけの成功を左右する

犬にとってトイレは、生理的な行動であると同時に、人と暮らしていく上で学ばなければならない重要なルールです。
だからこそ、「できたときにきちんと伝える」「失敗しても怒らず導く」この2つがとても大切です。

そして、その“できた!”を伝える最高の方法が「ご褒美」なのです。

ご褒美のタイミング・種類・与え方――
そのひとつひとつが、犬との信頼関係を深め、日々の生活をより快適なものへと変えていきます。

ぜひ、あなたの愛犬にも“成功するトイレ習慣”をプレゼントしてあげてくださいね。


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訓 練:E0202047
登録年月日 平成28年4月6日
有効期限  令和8年4月5日