「ほめてるつもりだけど、犬があんまり嬉しそうに見えない…」
「叱るのは苦手だけど、どう褒めたらちゃんと伝わるの?」
犬のしつけといえば「叱り方」にばかり目が行きがちですが、実は“ほめ方”こそ、愛犬の行動を良い方向へと導く鍵になるのです。
人間の子どもと同じように、犬も「これをしたら嬉しいことがあった!」という積み重ねで、どんどん学んでいきます。
でも、正しいタイミングや方法で褒めていないと、せっかくの努力も伝わらないままになってしまうことも…。
そこで今回は、**犬を正しく、効果的に褒めるための“プロのドッグトレーナー視点による具体的なコツ”**をたっぷりご紹介します。
犬にとって「ほめられる」ってどういうこと?
犬は“行動の直後”に得られる結果で学習する
犬は人間のように「これは正しかったな」と理屈で考えるのではなく、「これをした直後にいいことが起こった」と感じたことで学んでいきます。
たとえば、「おすわり」のコマンドをかけて、犬が座った瞬間に「いい子!」と声をかけておやつを与える。
これによって犬は、「おすわり=褒められる、いいことが起きる」と覚え、次第に自発的にその行動をとるようになります。
つまり、褒めるタイミングは“その瞬間”が勝負。遅れると、犬は何を褒められたのか分からなくなってしまいます。
犬のしつけにおける“効果的なほめ方”とは?
① タイミングは“0.5秒以内”を意識する
犬は基本的に「直前の行動」と「今の結果」とを結びつけて学習します。
したがって、「いい子!」の声かけやご褒美は、その行動を取った直後0.5〜1秒以内が理想です。
たとえば、「伏せ」ができたら、すかさず褒める。「おいで」と呼んで来たら、その場で笑顔とおやつで大歓迎。
少しでも間が空いてしまうと、褒めの効果が薄れてしまうことを覚えておきましょう。
② 声のトーンや表情も重要な“ご褒美”になる
犬は人の表情や声のトーンにも敏感です。
落ち着いた声よりも、**少し高めで明るいトーンの「いい子だね!」や「すごいね!」**が、犬にとって「嬉しい!」という気持ちにつながります。
また、犬と目を合わせながら笑顔で接することも、**それ自体が強い報酬(ご褒美)**になります。
言葉だけでなく、表情と感情をしっかり乗せて褒めてあげましょう。
③ ご褒美(フード)は“行動の強化”に最適
おやつなどの物理的な報酬は、特にトレーニング初期にはとても効果的です。
ただし、褒めるたびにおやつをあげていると、「おやつがないとやらない子」になってしまうことも。
その場合は、**ご褒美を“ランダムに・少しずつ”減らしていく方法(報酬のフェードアウト)**を取り入れましょう。
最終的には、声かけや撫でる行為だけでも「褒められた!」と感じられるようになります。
「ほめてるつもり」が実はNG!?よくある間違い
□ 違う行動をした時に褒めてしまう
たとえば、「おすわり」を指示したのに、犬がゆっくり伏せてしまった。
それでも「かわいい〜」と笑顔で撫でてしまうと、「伏せ=褒められる」と間違って覚えてしまいます。
犬が正しい行動をした瞬間だけをしっかり褒め、間違った行動には反応せず、静かにやり直すのがポイントです。
□ 褒めている時に撫でるのが嫌がられている
「撫でて褒めてるつもりなのに、そっぽを向かれる…」というケースもよくあります。
実は、全ての犬が“撫でられる=嬉しい”わけではないのです。
特に子犬や怖がりな犬は、頭をわしゃわしゃ撫でられるのが苦手なことも。
そういう場合は、背中を軽くトントンする、口元をなでる、ご褒美をあげるなど、別の方法で褒めるようにしましょう。
行動別:ほめ方の具体例
▶ トイレが成功した時
成功した直後に「すごいね!」「いい子!」と明るい声で褒めながら、おやつを与える。
特に子犬の時期には、この“トイレ=嬉しいことが起きる”という成功体験の積み重ねが重要です。
▶ 散歩中に他の犬を無視できた時
他の犬に気を取られずに歩いていたら、落ち着いたタイミングで声をかけ、ご褒美をあげてあげましょう。
「吠えなかった=褒められる」という関連づけができます。
▶ 留守番後に静かにしていた時
帰宅して、落ち着いている時に優しく声をかけて撫でる。
飛びついたり吠えたりしている最中に褒めてしまうと、興奮を助長するのでタイミングには注意が必要です。
まとめ:褒め方一つで、犬はもっと安心して学べるようになる
犬のしつけにおいて、「褒める」という行為は、ただのご機嫌取りではありません。
それは、犬にとって「これが正解だよ」と伝える大切なサイン。叱るよりも、褒めることで学ぶ方が、犬にとっても飼い主にとってもずっと優しくて楽しい方法なのです。
ポイントは、
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タイミングはその瞬間!
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声・表情・ご褒美をフル活用!
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褒めることで“行動を強化”する意識を持つ
褒め方をほんの少し見直すだけで、犬の反応がガラリと変わることもあります。
ぜひ、今日から実践してみてくださいね。
犬 しつけ ほめ方のポイントでお困りの方は「街のドッグトレーナー」にお気軽にご相談ください!