「愛犬が本気で噛んできて困っている…」
「甘噛みとは違って、力が強くて手が傷だらけ…」
「噛まれるのが怖くて、どう接していいのかわからない…」
愛犬の「本気噛み」に悩んでいる飼い主さんは意外と多く、特に力の強い中型犬・大型犬では大きな問題になります。
本気噛みは、甘噛みとは異なり、「痛い」「怖い」と感じるほど強く噛む行動です。さらに、一度本気噛みを許してしまうと、その行動がエスカレートすることもあります。
しかし、本気噛みには必ず理由があり、適切なしつけを行えば改善できます!
今回は、ドッグトレーナー歴15年以上のプロが、本気噛みの原因を分析し、具体的なしつけ方法を解説します。
犬が本気で噛む原因とは?
犬の本気噛みは、単なる甘噛みとは違い、「強い意志」を持って噛んでいるケースが多いです。まずは、なぜ本気で噛むのか、その理由を知ることが大切です。
1. 恐怖や防衛本能
犬は自分が追い詰められたり、怖いと感じたりすると、「攻撃することで身を守ろう」とします。特に、過去に怖い経験をした犬や、保護犬、社会化が不十分な犬に多いです。
▶ こんな時に噛む
- 飼い主が無理に触ろうとした時
- 知らない人や犬に対して警戒している時
- 動物病院やトリミングなど、怖い環境で
2. 支配欲(主従関係の問題)
犬は本来、群れの中で順位をつける習性があります。飼い主との関係の中で「自分の方が上だ」と思ってしまうと、嫌なことをされたときに本気で噛んで抵抗するようになります。
▶ こんな時に噛む
- 飼い主が食器を片付けようとした時
- ベッドやソファから降ろそうとした時
- 叱られた時
3. ストレスや欲求不満
運動不足や、かまってもらえないストレスが溜まると、犬は攻撃的になりやすくなります。特に、運動量が多い犬種(ボーダーコリー、ジャーマンシェパードなど)は、エネルギーを発散できていないと問題行動が増えることがあります。
▶ こんな時に噛む
- 散歩が不足している時
- 遊び足りず興奮している時
- 退屈な時間が長く続いた時
4. しつけの失敗(噛んだら得をする経験)
子犬の頃に「噛んでも許された」経験がある犬は、成長しても噛み癖が直りにくくなります。例えば、子犬の頃に甘噛みをしていた時に、飼い主が笑ったり遊んだりしてしまった場合、「噛むこと=楽しい」と学習してしまいます。
また、噛んだ時に飼い主が怖がって後ずさると、「噛めば要求が通る」と学習し、ますます本気噛みが強くなることもあります。
本気噛みを改善するための具体的なしつけ方法
1. 噛まれない環境を作る(予防策)
本気噛みをしつける前に、まずは飼い主さん自身の安全を確保することが大切です。
- 手袋や厚手の服を着て対応する(噛まれたときのダメージを軽減)
- 噛まれそうな場面を予測し、避ける(無理に触らない・近づかない)
- 興奮しやすい犬にはクレートトレーニングを行う(クレート=安心できる場所にする)
2. 「噛んだら無視」を徹底する
犬が噛むのは「興奮している」「怖がっている」「要求を通したい」からです。
噛んだ後に飼い主が騒いだり、手を引っ込めたりすると、「噛むことでリアクションが得られる」と学習します。
しつけの手順
- 犬が噛んだ瞬間に、低い声で「ダメ」「痛い」と伝える
- 無言でその場を立ち去る(かまわない・目を合わせない)
- 犬が落ち着いたら、優しく声をかける
- 噛まずに接することができたら、ご褒美を与えて褒める
この方法を繰り返すことで、犬は「噛んでも何もいいことが起こらない」と学びます。
3. 「おすわり」「待て」のトレーニングを徹底する
本気噛みをする犬は、興奮しやすい傾向があります。
そのため、「おすわり」や「待て」の指示をしっかり覚えさせ、飼い主のコントロール下に置くことが重要です。
- 食事の前に「おすわり」をさせる
- 散歩に行く前に「待て」をさせる
- 興奮したら、すぐに「おすわり」の指示を出す
これを習慣にすることで、犬は「人の指示に従うこと」を学び、興奮しにくくなります。
4. 噛まれた後の正しい対応
本気噛みされた時に、つい「叩く」「大声で怒鳴る」などの行動をしてしまう飼い主さんもいますが、これは逆効果です。
- 叩くと「人の手=怖いもの」と認識し、さらに攻撃的になる
- 怒鳴ると、犬も興奮して余計に噛みつく
- 怖がらせるしつけは、信頼関係を壊してしまう
もし噛まれた場合は、**「低い声で落ち着いて注意し、無視する」**のが最も効果的です。
まとめ:本気噛みは正しいしつけで改善できる!
本気噛みは、犬の性格や環境、飼い主さんとの関係性によって起こるものです。
しかし、焦らず適切なしつけを続けることで、確実に改善することができます。
本気噛みのしつけのポイント
✅ 噛む原因を正しく理解する(恐怖・支配欲・ストレスなど)
✅ 「無視」を徹底し、噛んでもいいことがないと教える
✅ 「おすわり」「待て」を習慣化し、コントロールしやすい犬にする
✅ 叱りすぎず、冷静に対応する(怖がらせるのは逆効果)
犬の「本気噛みのしつけ」でお困りの方は、「街のドッグトレーナー」にお気軽にご相談ください!