夜中のトイレで眠れない…そんな悩みを解決する“夜のトイレ対策”とは?

愛犬との生活にも慣れ、しつけもある程度できてきた…そんなある日、また新たな悩みが出てきます。
それが「夜中のトイレ問題」。

  • 「夜になるとソワソワしてトイレに行きたがる」

  • 「朝起きたらトイレ以外の場所におしっこが…」

  • 「夜中に何度も起こされて眠れない」

そんなご相談を、私の元にはたくさんいただきます。
特に子犬やシニア犬を飼っているご家庭では、夜間のトイレトラブルは避けて通れない課題です。

この記事では、犬の夜のトイレ対策について、原因と解決方法をプロの視点で解説します。
あなたと愛犬が夜ぐっすり眠れるようになるためのヒントが、きっと見つかるはずです。


なぜ夜だけトイレで失敗してしまうのか?その理由と心理

夜間にトイレで失敗する理由は、大きく分けて以下のような要因があります。

1. 生理的に我慢できない

子犬や高齢犬は、膀胱に尿をためておく力が弱く、長時間の我慢が難しいことがあります。
特に生後3〜4ヶ月の子犬や、シニア犬(7歳以降)は、夜間でも数時間ごとに排泄の必要があることも。

このケースでは、「しつけができていない」わけではなく、身体的な成長や老化による問題です。

2. トイレの場所が分からない・行けない

暗くなった夜の室内は、犬にとっていつもと違う環境です。
「トイレの場所が分かりにくい」「途中で怖くなって行けなかった」というケースもあります。

特に、ケージやクレートで寝かせている場合、トイレが別の場所にあると移動できずに失敗することも。

3. ストレスや不安による排泄

犬は不安や緊張を感じたときにも排泄することがあります。
家族が寝静まった夜間に、孤独や不安を感じてそわそわしてしまい、おもらししてしまうこともあります。


年齢別・夜のトイレ対策の基本方針

● 子犬(~6ヶ月まで)

子犬は、まだ膀胱や腸のコントロールが未熟です。
夜間でも、3〜4時間ごとのトイレが必要なことが多く、最初はそれを前提にした生活リズムを作ることが大切です。

  • 寝る前に必ずトイレを済ませる

  • 夜中に1回程度起こしてトイレに誘導する

  • クレートトレーニングを進め、排泄のリズムを体で覚えさせる

また、成功した際は、夜中でもしっかり褒めることで「トイレ=いいことがある」と教えましょう。

● 成犬(1歳〜7歳)

本来であれば、夜間6〜8時間はトイレを我慢できる時期です。
この時期に夜のトイレで失敗する場合は、以下のことが考えられます。

  • 水分の取りすぎ(寝る直前の多量な水分補給)

  • トイレへのアクセスが悪い

  • 日中の運動不足による夜間の興奮状態

対策としては、寝る1〜2時間前には水の摂取を控えさせるトイレを寝床の近くに設置するなど、環境を見直してみてください。

● シニア犬(8歳以上)

年齢と共に、排泄機能は徐々に衰えていきます。
また、認知症の初期症状として、夜間の徘徊や排泄トラブルが現れることも

この年代の犬には、夜間もトイレに行ける環境を整えることが最優先です。
そして、「怒らない」「叱らない」ことも非常に大切。
排泄の失敗を怒ってしまうと、愛犬は余計に不安になり、トイレトレーニングが後退してしまうこともあります。


夜のトイレ成功の鍵は「環境」と「ルーティン」

1. 寝る前のトイレは必須

就寝前は、必ずトイレの時間を作るようにしましょう。
これは、寝る前に歯を磨く習慣と同じ。日常に組み込んであげることで、犬も「そろそろ寝る前のトイレだな」と体で覚えていきます。

また、静かな場所で集中できるように、テレビや音のない空間で排泄に集中させるのもポイントです。


2. 寝る環境は“トイレに行きやすく”

夜間に犬が自由にトイレに行けるよう、ケージ内にトイレスペースを設けるのが理想的です。
もしクレートで寝かせている場合は、トイレの合図が出たらすぐに連れていけるように、飼い主側も軽く目を覚ます心構えが必要になります。

最近では、「夜間だけトイレ付きの大きめサークルで寝かせる」という方法を取り入れているご家庭も多いです。


3. 消臭と清潔感を保ち、安心できる空間に

排泄失敗を繰り返す子には、ニオイが残っていてトイレの場所が混乱しているケースも多いです。
夜間に間違った場所でしてしまった場合は、酵素系の消臭剤で徹底的にニオイを消すことが鉄則です。

また、寝床が汚れていたり、トイレシートが湿っていると、「ここはトイレじゃない」と混乱を招くことも。
犬にとって「清潔=安心できる場所」なので、清潔感のある寝床作りも重要です。


よくあるご質問(Q&A)

Q. 夜中に鳴いてトイレを要求されます。どうすれば?

→この場合は、なるべく対応してあげるのがベストです。
子犬や老犬の場合、本当にトイレが必要なこともあります。
ただし、トイレ以外で鳴いている場合(構ってほしいなど)は、無視を貫くことが必要です。

Q. どうしても毎晩同じ時間にトイレに起こされてしまう…

→犬の体内時計が出来上がっている可能性があります。
その場合は、日中の運動量を増やす・夕方の食事時間を前倒しにするなど、生活リズム全体を見直すことで、改善されることがあります。


最後に:夜のトイレ問題は“しつけ”だけではなく、“思いやり”の積み重ね

犬の夜間のトイレトラブルは、しつけだけで解決するものではなく、年齢・健康・環境・心の状態が複雑に関係しています。

「なぜ失敗するのか」をただ叱るのではなく、
「どうしたら成功できるか」を一緒に考える姿勢が、犬との信頼関係を深めていきます。

愛犬が夜間も安心して過ごせる環境づくりは、あなた自身の睡眠の質にも直結します。
まずは、できることから少しずつ。
そうすれば、いつか自然に朝までぐっすり眠れる日が来るはずです。


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訓 練:E0202047
登録年月日 平成28年4月6日
有効期限  令和8年4月5日